また少しずつ巡っていく季節

部屋の窓から見える梅の木の花も綻び始めるくらい急に暖かくなった。そのせいか気温が十五度で天気が良かったりすると夏のように熱く感じてしまい、日中は半袖になったくらいだった。

 

昼過ぎに猫を触りにいったけどやっぱり猫達も気持ちがいいのかそれぞれ思い思いの場所で寛いでいた。天気がいいと気持ちがいいのは他の人達も同じようで、猫達を触っているとギターの音色が聞こえてきた。何かと思ったら女性がのんびりギターを弾いていたけど、そんな人がいるとは思わなかったから少し意外だった。

 

なんとも長閑な風景に自分もまったりしていると、なんだか猛烈にいい香りが漂ってきた。松の香りだったので周囲にある松林の香りだろうけど、風に乗ってふわっと薄く香っているのでなんとも丁度よく香ってきて思わず何度も深呼吸してしまった。傍から見たら変に映るかもしれないと思ったのでさりげなく深呼吸した。

 

帰りは窓を開けながら車を運転した。このままずっとどこまでも車を流していたくなる程風が気持ちよくてたまらなかった。そろそろ車の暖房は使わなくても良さそうかな。結局今日は夜になっても春真っ盛りのような雰囲気で風もなかったので窓を開けたまま少し過ごせた。

こんなたまらない一日がこれから何日もあると思うとわくわくしてテンション上がるんだけど、それと同時にそんな日に仕事をしないといけないと思うとほんの少しだけテンションが下がる。トータルではプラステンションだから良いことにしておこう。